好きになった子は陰陽師になった。-さくらの血契2-【一人称修正ver.】【完】

「母様……」

あ、白ちゃんの身長が低くなった。ショックだったらしい。

「母上、白を落ち込ませないでください」

「訊いて来たのは白桜でしょう。先に落ち込ませたのはお前ですし」

紅緒様は無傷で言い返す。だが、紅緒様の上を行く存在があった。

「鬼神を連れて来たのは紅緒もでしょう。白桃ちゃんに何が言えると思ってるの」

「………」

「………」

何故か、ついでに黒ちゃんまで黙らせたママだった。

「ちょうど二匹いるし、黒ちゃんと白ちゃんのところへ行ければ仔猫たちも一番だったかもしれないけど、アレルギーがあるんじゃ無理ねえ。あ、真紅ちゃん。仔猫の名前くらい、白ちゃんにつけてもらったら?」

ママの提案に、私はあっと声をもらした。

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