好きになった子は陰陽師になった。-さくらの血契2-【一人称修正ver.】【完】

「え、今、黒ちゃんも言った?」

こたろう、と言ったのは、黒ちゃんの声だった。

「あ。……なんでだ?」

首を傾げる黒ちゃん。私は二度瞬いた。

自分で意識せずに言ったの?

「白ちゃんも、随分すぐに難しい名前考えたね」

「いや、なんか口をついたというか……」

白ちゃんも、自身の言葉に不思議そうな顔をしている。

ふじとらって、これまた強そうなお名前を。

「……真紅、仔猫二匹を、黒藤と白桜にそれぞれ任せてみませんか?」

そう言ったのは、紅緒様だった。

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