好きになった子は陰陽師になった。-さくらの血契2-【一人称修正ver.】【完】
「……俺ってそんな軽薄に見える?」
「今までマジメだと思ってた反動はあるかもな。直接本人にだけ言わなかったとか、言葉足らずだったとか――」
言いかけて、首を傾げた。澪の顔色が変わったからだ。
「思い当るとこでも?」
「……言ってない」
「何を?」
「『付き合いませんか』としか言ってない」
「……言葉足らず」
「うっ……」
俺の一言が突き刺さったように、また机に突っ伏す澪。
「軽薄って言うか……甲斐性なしだよ……」
ダメージ、大きかったようだ。