エリート外科医といいなり婚前同居
「じゃあ、さっそくやりますか!」
腕まくりをしながら気合を入れ、自分の荷物を整理してさっそく掃除に取り掛かった。
寝具のカバーをひと通り外して洗い、広々としたバルコニーに干してから、各部屋を片づけて、掃除機をかけた。
暁さんが仕事で使うと思われる本や書類はなるべくわかりやすいように整頓し、彼の寝室のデスクや本棚にまとめさせてもらって。初日から気になっていた玄関の靴も、シューズクロークにきれいに収納することができた。
掃除が済むころには干していた寝具カバーも乾いていて、自分の部屋と暁さんの寝室の両方を丁寧にベッドメイキングすると、とてもすがすがしい達成感に包まれた。
「やっぱり、部屋がきれいになると気持ちいい」
すっかり整頓された暁さんの部屋を見回し、ふう、と大きな息をつく。彼の部屋は黒やグレーのインテリアが多く、いかにも大人の男の部屋、という雰囲気だ。
掃除しているときは気にならなかったけれど、改めてこの部屋にいると、なんか妙にドキドキしてくるような……。
少しの動揺を感じながら部屋を眺めていた時、私はベッドの下からなにか紐のようなものが覗いているのに気がついた。