君と再会できた奇跡
「涼平くん」
もう一度、呼んでみる。
「あいつと、別れたって本当か?」
あいつって…光のこと?
「私から、別れを告げたの」
「諦めるなって言ったのって宮原さんだよね?」
「ちょ、待っ…」
簡単に唇を奪われた。
確かに、そうだけど。
「自分から、別れを告げても、忘れられないんだよな」
分かって、くれた?
「だから、忘れさせたい」
そう。私だって…
「忘れ、たい…」
「忘れさせてあげる」
そういうと、涼平くんは私にキスした。
「彼女に、なってくれますか?」
「はい…」
「愛果」
「涼平…」
「石川さんが、倒れたって!」
え?
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