君と再会できた奇跡

仲直り

《光、今日話さない?》
私が送ったメッセージはすぐに既読になり、返事がくる。
《俺も話そうと思ってた》
光…。
やっぱり、好き。
「愛果」
「光っ…!」
「俺さ、考えたんだよ」
「うん…」
「この前、言われたこと。ずっと考えてた。俺、ほんとに悪かったと思ってる」
「ごめん、私が悪いの」
「え?」
「勝手にヤキモチ妬いて、別れようなんて言って」
「愛果…」
「ほんとに、ごめん…」
「母さん、死んだんだろ?」
「…うん…」
知って、たんだ?
「俺も親いないの、しってるよな?」
光に、親がいない?
「もしかして、知らない?」
知らないよ…
「いないの?」
「うん…」
「そうなの…」
「愛果、石川と同居してただろ。なんかムカつく」
そ、だよね。
「仲直りしよ。そして、同居、しよ」
「うんっ!」
大好きだよ。
もう離れたくない。
そう誓った。
< 39 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop