あなたに恋する2週間~夏恋花火~
『いってきます。』






いつも道理そう言ったら母から







「今日学校のみんなにお別れいってね!」









って言われた。私は東京のこの学校に来てやっと友達ができたのに!











『嫌!また転校!?だってはじめてできた友達とお別れなんて嫌だよ!また私1人になっちゃうじゃん!』









「いいから!お別れしてきなさい!」










私は今度こそって思った。離れてしまっても友達でいたいって!








しかし願いは叶わなかった。









私の小さな嘆きは空へ儚く散ってしまったんだ。











『みんなおはよう!』









「おはよう~!莉奈」











「莉奈元気?」















そう声をかけてくれる友達の山宮咲子と喜瀬亜里沙こんな優しい二人とお別れなんて嫌だ!










心の底から思ったよ。あのときまでは












先生がきて





言った一言で私の楽しかった思い出いっぱいの東京での半年の学校生活は儚く散った。









「神崎莉奈さんが明日から転校します。最後の神崎さんとの時間を大切にしてください。」










亜里沙「えぇ~!?莉奈いなくなっちゃうの!?嫌だよ!一緒にいようよ!」









咲子「そうだよ!莉奈いないと寂しくなっちゃう!私も離れたくない!」 
















女子「そう言えばどこに転校するの?」




















先生「神崎さんは群馬県に転校するのよ?」









『うん、そうなの。』














ふたりとも悲しんでくれてた。






笑ってか泣いて送り出してくれる!









そう、思ってた。











咲子「やだぁ~群馬ぁ~?!ありえなぁ~。莉奈田舎ものじゃん!笑笑」









亜里沙「たしかに!マジありえな!莉奈の田舎臭みんなにうつるよ!?莉奈から離れよ!」









男子「マジ神崎田舎くせぇ~笑笑こっちくんな!」














女子「ちょっと!神崎さん!こっちにもこないでよ!汚い田舎ウィルス移ったらどうしてくれるのよ!気持ち悪い!」








莉奈『え?!みんな?咲子?亜里沙?』











女子「うわぁ~咲子と亜里沙可哀想~。田舎モノに呼ばれたら名前汚れるわ~笑笑」













男子「神崎最悪~笑笑」












なんでなんで!?今まで優しくしてくれてたのに!なんで?!転校だけで崩れる絆だったの!?

















咲子「もう私達に関わらないで!名前も呼ばないで!吐き気がするわ!」














亜里沙「そうよ!もしばったりすれ違ったりしても話しかけないで!恥ずかしいから!田舎臭移るから!クスス」









莉奈『ひどいっ!グスッ!』









そう、東京での中学は最悪だった。
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