キャラメル・ミント

「これと、これと、スルメは絶対いるよね」


コンビニに着いて、次から次へと買い物カゴに入れていく。


「夏希さん、どんだけ飲むんですか?」


「明日休みなんだもん。3人で飲む事なんて、なかなかないでしょ?っていうか、初めてじゃない?」


「まぁ、そうですけど」


「だから、いっばい飲もう!」




呆れ顔の湊を無視して、レジへと向かう。




「5010円になります」


「ごせん、」


「これでお願いします」


「ちょっと、湊!?」



お金を出そうと財布を開けたわたしより先に、湊がお金を出していた。



「90円のお返しです」


「ありがとうございます」



おつりを受け取った湊は、レジ袋を持って出口へと歩き出した。



「え、待って、お金、!!」



わたしを無視して車に乗り込んだ湊の後を追って、わたしも慌てて助手席に乗り込んだ。
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