キャラメル・ミント
「名前書いてない姉ちゃんが悪い」
「はぁ?人の勝手に食べる和真が悪いんでしょ!」
「ははっ」
2人の言い合いが面白くて、つい笑ってしまった俺を見て固まる2人。
「湊が、声出して笑った、」
「えー、何この子!!お人形さんみたい!」
「ちょ、」
あろう事か夏希さんは、俺に馬乗りになり、顔を触ってきたのだ。
「凄い綺麗。お肌もスベスベだし、顔のパーツも整いすぎてる!羨ましい!!」
「ちょっと、姉ちゃん!!」
和真が夏希さんを引き剥がしてくれなかったら、夏希さんは、ずっと触っていたと思う。
その後、放心状態の俺と、和真に説教されて小さくなっている夏希さんという、傍から見れば異様な光景だったと思う。