キャラメル・ミント
「はぁ、」
俺は、夏希さんの横にドサッと横になると、夏希さんが俺の方に体を向けた。
「湊は、なんだかんだ言って昔からわたしに優しいから。顔も触らせてくれるし」
なんて言って俺の頬を人差し指でつついてきた。
「(やっぱり、男として見られてない)」
「ふぁ〜〜眠くなってきちゃった。お風呂起きてからでいいかな」
夏希さんは欠伸をして、今にも寝そうだ。
そんな夏希さんの体に腕を回し抱きしめた。
「っ、きゃ、ちょっと」
「今日は、離しません」
「もう、今日だけだからね」
「っ、」
そう言って、俺の体に腕を回してきた夏希さんからは、寝息が聞こえてきた。
「(生殺しだ)」
でも、こうやって、夏希さんが俺に抱き着いてくれている事が嬉しくも思う。
「好きですよ」
夏希さんの手に少し力が入ったような気がした。