キャラメル・ミント

30分後。



「わぁ!美味しそう!」


オムライスとサラダをテーブルに並べていると、夏希さんがこちらへやって来た。



「食べましょうか」


「いただきまーす!」



キッチンの横のテーブルに、夏希さんと向かい合わせに座り、夏希さんは、手を合わせると食べ始めた。



「ん〜〜!美味しい!!」


「それは、良かったです」



美味しそうに食べる夏希さんに安心して、俺も食べ始めた。料理は、昔からなんとなく出来た。

でも、高校生の時、夏希さんが俺のオムライスを美味しそうに食べてくれたのが嬉しく、いろんな料理を練習した。まぁ、食べてもらう機会なんて数回しかなかったのだけど。


今思えば、料理練習してて良かったなと夏希さんを見ながら思った。



「いい旦那さんになるね、湊は!」


「夏希さん貰ってくれます?」


「っ、は、なんでそうなるの!?」


「本気ですけどね」



慌てる夏希さんが面白くて、ついいじわるしたくなる。まぁ、本人は、今は動揺しててもすぐに忘れるのだが。
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