キャラメル・ミント
「俺、言いましたよね。好きだって」
「そ、んなこと、」
「冗談だと思ってたなんて言わせませんよ」
「ちょっと、やめて、」
顔を逸らすと、湊の手が頬に触れ、グイッと顔を湊の方へと戻された。湊との距離はほんの数センチだ。
湊と視線が絡む。湊は、綺麗な顔をしている。ダークブラウンの髪に、綺麗な二重、鼻筋も通っていて、顔の全てのパーツが整っているのだ。
「はぁ、そんな赤い顔して見つめられると、誘ってるとしか思えないんだけど」
「ちがっ、湊が離してくれないからでしょ!!」
「もう、合コンに行かないって約束してください」
「は?なんで、そんな約束しなきゃいけないの?」
「約束してくれないなら、ここでキスしますけど?」
そう言うと湊は、唇を近付けてきた。