今更処女だなんて言えない
「歩夢君は、私がどんな子だか知ってる?」
何聞いてるんだろ私、
でも噂はきっと·····
「くそビッチ、」
ドキッ
ほらね、
逃げた方がいいかな。
「っ··········」
カバンを持って教室を出ようとすると
「って、噂が有名な美人ちゃん。
だけど本当はそんなんじゃなくて
『誰か私を見つけて』
って、そう願ってる子。
自分の気持ちを押し殺して生きている子。」
え·····