年の差♡訳あり

そして彼は仕事を始めて
初めての休みだった。

彼からの着信。
子供と3人で外泊しようとのことだった。
子供に会いたくて仕方なかったようだ。
最寄り駅で待ち合わせ。

彼は先に待っていた。
「久しぶり！お待たせ！」
「おーう！めちゃくちゃ可愛いやん！
甘苺ちゃんに似とるね！
初めまして〜」

子供は人見知りが激しかったため
ずっと抱っこしていた。
先にホテルにチェックインして
くつろいでいた。

彼は子供が大好きなお菓子の詰め合わせと、
大好きな絵本を
用意していた。

もちろん子供は近寄っていく…笑
私よりも彼に懐いていたような…笑

男の人にしてはと思って聞いてみた。
「もしかしてパパだった？」
「うん、バツありだけど子供おるよ
母親が引き取ったけど…笑」
私は見逃さなかった
彼が寂しい顔をしたのを。
そりゃあ子供大好きな人からしたら
我が子がいないなんて考えたらめちゃくちゃ凹むはず。

〜へぇ…この人こんな顔もするんだ…

無理して笑って生きてきたのも
寂しさを隠して生きてきたのも
なんとなくわかった。

よくよく聞いたら彼は両親もいなかった。
私も両親がいないから共感というか、
惹きつけられるものを感じたのかなと思えた。