暗鬱な君に花束を



「親睦会になっちゃったら、ボウリングとかカラオケとか行くかもだしね。そのくらいあれば、きっと大丈夫」


「礼奈ちゃん…ありがとう…!私ほんと、そういうところ行ったことないから、疎くて…」


「じゃあ今度、カラオケもボウリングも行こうね」


「うん…!」


思いがけず、そんな未来の約束までししまった。嬉しい。


頬を緩めていると、礼奈ちゃんに頭を撫でられる。


「あー、かわいい。クラスのオオカミ共には渡したくないわ…」


「オオカミ?」


オオカミどころか、ここには犬とか猫ですらいないけど。…いたっけ?どうやっても思い出せない。


「そう。クソ男子には気をつけないとだよ?美羽、かわいいんだから」


「…男の子のこと?私モテないし、礼奈ちゃんがいちばん好き」


…というか、今までも気をつけるほど近づかれたことなんかなかったし。男の子とあんなに話したのだって、眺が久しぶり。


「~~~っ!天使…!私も美羽がいちばん好き~!」


「…礼奈ちゃんはモテるだろうから、好きな人ができたら、その人優先にしても大丈夫だからね?私は気にしなくて大丈夫だからね?」


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