暗鬱な君に花束を



「一人暮らし…?」


「う…うん…!あっ、でも防犯もしっかりしてる…、らしいから、きっと大丈夫!」


「それもあるし…寂しくない?大丈夫?泊まりに行こっか?」


…お泊まり?


いつも寂しくはないけど、礼奈ちゃんが来てくれたら楽しそう。っていうか絶対楽しい。


でも、私の家は今のところ殺風景だし、礼奈ちゃんが来てくれても何もしてあげられない。


「…まぁ、単純に私が泊まりに行きたいだけなんだけどね。美羽の家に。美羽がどんな生活してるのかも気になるし」


「…なにもないよ?」


「いーの!美羽と一夜を過ごしたいから!…っていう言い方は、誤解を招くかもだけど」


「…じゃあ、今度うちに泊まりに来てくれる?礼奈ちゃんが来てくれたら絶対楽しいもん」


そう言ったら、礼奈ちゃんはブンブンと何度も首を縦に振ってくれた。


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