拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
第一章 甘い結婚生活
「小春、朝だぞ」

優しく揺さぶられ、目を開けた。

目の前には旦那様となった奏さんの端正な顔

「・・おはようございます。」

まだボーっとする頭を起こすように声を出す。

「あぁ、おはよう」チュッ

朝の挨拶と共に額にキスをする奏さん、朝から頬を染める私

「もう、起きますよ!」

着替えてリビングに行くと、可愛いミニ向日葵が花瓶に飾ってある

結婚してからというもの、毎週のように奏さんは花束を私に買ってくるように

なった。先週は、ピンクのバラで今週はこの向日葵だ。

部屋に花があるだけで、華やいで明るい気持ちになる。

キッチンにいき、朝食の準備。

今日はちょっと遅くなったから、パンでいいかな。

トーストに目玉焼き、ベーコンにサラダとフルーツ、コーヒーをテーブルへ

私は、コーヒーではなく今はしいたけ茶を持ってテーブルへ向かった。

妊娠して、コーヒーは良くないと奏さんが調べたところ、温泉で飲んでいた

しいたけ茶が妊婦にも良いことを知って、すぐさま取り寄せた。

今は私のお気に入りの嗜好品となっている。

「体調は大丈夫か?」

「はい、大丈夫ですよ」

何かと気にかけて声をかける奏さんは、とても極道の若頭とは思えない。

二人で穏やかな朝食の一時を迎えていた
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