拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
小夜さん達に会った日から数日、今日は検診の日。

検診には、もちろん奏さんも一緒だ。

「私、一人で大丈夫なので、お仕事行って大丈夫ですよ」そう言った私に

「小春一人・・ありえねェ!」と一喝され、結局二人でになった。

私と奏さんの赤ちゃんは4か月

最近、おなかもちょっとふっくらしてきた気がする。

奏さんも、少し腹が出てきたか?と言っていた。

先生からも順調ねと太鼓判を押してもらい、手渡されたエコー写真の我が子は

横に寝そべっていて頭が大きく、手が小っちゃくて可愛い。

奏さんは、食い入るように写真の我が子を見ていた。

検診が終わると、桐生組で私を降ろし奏さんは仕事に行った。

「小春ちゃん、そろそろ下着をマタニティーに変えた方がいいんじゃない」

「そうなんです、少しお腹が出てきたので・・」

それを聞いて、五月さんがお腹を撫でる。

「ホントだ!よし、これから買い物に行くわよ!」

五月さんの号令の下、買い物が決定した。連れてこられたのは、大きな百貨店

マタニティー用品がある売り場にいくと、思ったよりも可愛い服や下着が揃って

いた。

「わあ、今は可愛い服があるのね、ジーンズまであるのねェ」

五月さんは、自分が妊婦の時とは大違いだと言いながら、繁々と見ていた


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