拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
買い物は、五月さんとも来た百貨店

お父さんは、真っ白なベビーベットを買い、お兄ちゃんはベビーシートを

買っていた。止めなければ、まだまだ買いそうな勢いだ。

お母さんとは抱っこ紐を見て回った。

ホテルに戻ると、来客が・・・「小春!おじいちゃんだぞ!」

「エ!おじいちゃん!?」

そこには、ロマンスグレーのダンディーなおじさまがいた。

「小春、お前のお爺さんで、西の御大だ」

「おじいちゃん、小春です。お会いできて嬉しいです」

「小春、おじいちゃんではなく、こーちゃんと呼んでくれ」

「は、え、えっと、こーちゃん?」

「あぁ、それでいい。小春は桐生の奏と結婚したのか?」

「そうですよ。私の大事な旦那様です」

「そうか、じゃあ、披露目は盛大にしないとな。楽しみにしておけよ」

「はい」

それからも話は尽きることなく、奏さんが迎えに来るまで楽しい時間を

過ごした。迎えにきた奏さんも、まさか西の御大まで来てるとは思わず

成瀬一家勢揃いに驚いていた。

こーちゃんは、威圧感たっぷりに孫を大事にしなければ命はないと思えと

恐ろしい言葉を放っていたが、当たり前だと言わんばかりに、私を抱きしめ

微笑んでいた。
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