拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
奏side
ここは俺が代表を務める表の会社「K'S コーポレーション」
今日も社長室で仕事に追われていた。
コンコン 「社長、栗山グループの栗山社長とお嬢様がお見えです」
「分かった、通せ」
「桐生社長、今日はお会いできて良かった。大事な話があったんですよ」
愛想笑いを浮かべ媚びたように近づく親父と、我儘放題に育ったような
着飾り香水臭い女。
「桐生社長、家の娘が社長に惚れてしまったようで、是非、結婚前提で
お付き合いできないかと思いまして」
「桐生社長、私、栗山沙織と申します。社長の事が好きなんです。
私と付き合ってください。私なら、貴方の仕事の手助けにもなるはず
です。」
「申し訳ないが、その気はないのでお帰り頂けますか」
「社長は、あんな孤児の女が良いというわけじゃないですよね。
あんな利用価値もない女のどこがいいんですか」
「ほお~、調べたんですか?では、俺が結婚していることもご存じですよね」
「別れればいいじゃないですか。分かれるのが面倒であれば、私が別れる
ようにして差し上げますわ」
「不愉快だな、別れる気もない。栗山社長、もしご自分の会社が大事であれば
お嬢様が勝手なことをしないようにして頂けますか、でなければ、どう
なっても知りませんよ」
絶対零度の睨みをきかせ、釘をさす。
ここは俺が代表を務める表の会社「K'S コーポレーション」
今日も社長室で仕事に追われていた。
コンコン 「社長、栗山グループの栗山社長とお嬢様がお見えです」
「分かった、通せ」
「桐生社長、今日はお会いできて良かった。大事な話があったんですよ」
愛想笑いを浮かべ媚びたように近づく親父と、我儘放題に育ったような
着飾り香水臭い女。
「桐生社長、家の娘が社長に惚れてしまったようで、是非、結婚前提で
お付き合いできないかと思いまして」
「桐生社長、私、栗山沙織と申します。社長の事が好きなんです。
私と付き合ってください。私なら、貴方の仕事の手助けにもなるはず
です。」
「申し訳ないが、その気はないのでお帰り頂けますか」
「社長は、あんな孤児の女が良いというわけじゃないですよね。
あんな利用価値もない女のどこがいいんですか」
「ほお~、調べたんですか?では、俺が結婚していることもご存じですよね」
「別れればいいじゃないですか。分かれるのが面倒であれば、私が別れる
ようにして差し上げますわ」
「不愉快だな、別れる気もない。栗山社長、もしご自分の会社が大事であれば
お嬢様が勝手なことをしないようにして頂けますか、でなければ、どう
なっても知りませんよ」
絶対零度の睨みをきかせ、釘をさす。