拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
「司、栗山親子が本命だな。近いうちに何かするだろう。

 準備しておけ」

「あぁ、了解。いつでも栗山カンパニーは潰せるよ」

お互いに黒い笑みを浮かべる。栗山親子は俺が桐生組の若頭とは知らない

馬鹿な奴らだ、自分たちが喧嘩を売ったのが誰か思い知るがいい。

案の定、1週間後、小春の乗った車が狙われた。

マンションを出て直ぐに、車がぶつかってきて、小春が拉致された。

後を追うと、倉庫に入って行き、そこには栗山沙織がいた。

栗山沙織は、小春を殴る蹴るし、俺と別れるように脅していた。

本当に、馬鹿な女だ。踊らされていると気が付かないとは・・・。

組の奴らが、馬鹿な女と、手を貸した男共を地下に運んだ。

組の地下に行くと、怯える女と男共。

「桐生社長、これはどういうことですか。私を離してください」

「栗山沙織、お前、ここがどこか分かるか?」

「は、知るわけないでしょ」

「ここは、桐生組の拷問部屋だ。俺は、桐生組の若頭だぞ、知らなかったのか」

「えッ!ヤクザ・・まさか・・・」

「馬鹿な女だ、俺は言ったよな。手を出すなと。これで、お前も、

 栗山カンパニーも終わりだ。」

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