拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
第四章 奏さんの誕生日
10月に入った。もうすぐ奏さんの26歳の誕生日だ。

徹さんにお願いして、百貨店の紳士服売り場に向かう

いろいろ見ていると、ネクタイが目に留まった

今まで貯めていた貯金では、あまり高価なものは買えないけど、これなら

奏さんも身に着けてくれるし、いいかもしれない

奏さんを思い浮かべながら、似合う柄を探す

「あ、いいかも・・・」

一つのネクタイで手を止めた、黒のレジメンタルストライプのネクタイ

店員さんに誕生日のラッピングをお願いする

ブラックのボックスにシルバーのリボン、奏さんらしい

ネクタイを着けてくれるのを想像して、口元が綻んだ


誕生日の前日、今日は検診の日、我が子の成長が楽しみだ

今日も奏さんと一緒に病院に向かう、奏さんは先生に聞きたいことがある

らしく、今日は必ず一緒に行くと言っていた、何か心配なことでもあった

のかしら・・・。

診察室に入ると画面には、凄く大きくなっている我が子・・・

「先生、性別は分かりますか?」

「そうね、どれどれ・・・あッ!これね!男の子ね」

そこには、ハッキリと男の子のシンボルが・・・。

すると奏さんが真面目な顔で

「先生、確認したいんだが・・、性行為はしていいのか」

「えッ!そ、奏さん・・・///」

「はい、もう大丈夫ですよ。ただ、優しく労わるようにしてくださいね」

「あぁ、分かった」

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