拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
今日は奏さんの誕生日。

ベットで私から一番に伝える「奏さん、誕生日おめでとうございます」

「あぁ、ありがとう」チュッ!

リビングには先日奏さんが買ってきた、オレンジのダリアが咲いている

キッチンで朝食を準備していると、出来たものを奏さんが運んでくれた

食後に奏さんがコーヒー、私がしいたけ茶を飲んでいる時

「奏さん、今日は二人で誕生日を祝いたいので、早く帰ってきてくださいね。」

「あぁ、楽しみにしてる」

奏さんを送り出し、徹さんとスーパーに買い物に行く。

今日は美味しいご馳走を作るつもり、お肉に、野菜、お魚・・

徹さんが持ってくれる籠に入れていく。

酒屋さんにも寄って、シャンパンを買い、洋菓子屋さんでケーキを買った

マンションに戻り、支度に取り掛かる。

今日のメニューは、オニオングラタンスープ、サラダ、ステーキ、白身魚のムニエル

「美味しくな~れ、美味しくな~れ」おまじないの様に呟いていた。

「いい匂いだな」「キャーッ」

いつの間に帰ってきたのか、奏さんが後ろに立っていた。

「もう、驚かせないでください、準備しておくので着替えてきてくださいね」

テーブルに作った料理を並べ、キャンドルに火をともした

席についた奏さんとシャンパンを傾け、「誕生日おめでとうこざいます」

私はグラスにはジュースだか気分だけシャンパンのつもり。

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