拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
応接室に連れてこられると、しいたけ茶とケーキが用意されていた

「小春ちゃんが安定期に入ったら、お披露目をしようと思って・・・。」

「誰のですか?」

「もう、何言ってるの!小春ちゃんのお・ひ・ろ・め!」

「私の・・・ですか」

五月さんが言うには、極道は西と東に分かれており、西は西龍会といい、

西龍会のトップが成瀬組で、東は東龍会トップがこの桐生組。

西龍会と東龍会の会長は、それぞれのおじい様で兄弟ということもあり

お互いの組長は従兄弟の間柄で昔から仲がいいらしい。

そして、私と奏さんが結婚したことで、東龍会としてお披露目をすると

私は極道というだけでなく、凄い所にお嫁にきていたらしい

話を聞いて、眩暈を起こしそうになった

「でね、今度、西の成瀬組姐の小夜さんと息子で若頭の隼人君が小春ちゃんを

見に来るんですって、だから、よろしくね」

「は、はい・・・」

マンションに帰ったら奏さんに聞かなきゃ・・・。

< 3 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop