拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
会場の外に出て、奥の部屋に連れて行く。

3人の組長についてきたものに部屋の外で待つように言い、中に入る。

部屋の中は恐ろしい程に空気が張りつめる感覚がしていた。

部屋の隅で組員たちに囲まれ、ガタガタ震え泣く女達。

その姿を見て青ざめ顔色を変える組長達。

「何があったんです!何故うちの娘たちがここにいるんですか!」

組長が口を開いた

「岩波の、お前の所のお嬢が小春をヤッパで刺しやがった」

「ま、まさか・・・由美、本当なのか!」

「パパ!だって、私の奏様をあの女は取ったのよ!だから、私が罰を下したの」

自分が正しいとばかりに父親に訴える

「他の2人はただ見ていただけらしいが・・・」

組長の言葉に加藤、高山両組長は、青ざめたまま手を出してないと知ると安堵の

表情を浮かべ、娘はきつくしかるから見逃してほしいと頭を下げた。

「春樹、どうする」

組長が無言を貫いていた成瀬の組長に問いかけた

「20年探してやっと見つけた、西の宝にお前の所の娘は傷をつけた。ましてや、

 小春の腹の中には、桐生と成瀬の血を引くガキがいる。

 どういうことか分るよな。小春の状態如何では、組も何も無くなるな」

「そ、そんな・・・」

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