拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
奏さんにこの状況を相談すれば

「皆、この子の産まれてくるのを楽しみにしてるんだ。有難く受け取ろう」

笑顔でそう言う、奏さんの手には紙袋・・・

受け取り中を見れば、ブルーのベビー服とベビーシューズ・・・

手触りや刺しゅうの繊細さから、かなりの高級品と分かる

そうでした・・奏さんも同類でしたよね・・・

先月から奏さんはかなり忙しそうにしていた、なんでも表の会社K'Sコーポ

レーションの方で新しい事業を立ち上げるらしい。

何の気なしに買い物の時そのことを徹さんに聞いてみたら、

「ベビー用品のお店と通販サイトを立ち上げるみたいですよ。なんでも、

 海外の高級ブランドを中心に販売するみたいです。」

と、さらっと返された。

きっとこのベビー服は、その海外の高級ブランドのものなのだろう

もう、何も言うまい・・・私は、諦めの境地に至った
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