拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
それから、奏さんとマンションに戻り用意していた入院セットをもって

病院に行くことになった。

病院では、前にも使った個室が用意されていた。

パジャマに着替え、ソファーに座るが・・・

何となく、お腹がぎゅっとする感じ。奏さんは、心配そうにお腹を撫でる。

コンコン 

「小春ちゃん、産まれるの!」五月さんが飛び込んできた。

「えーと、子宮口が開き始めているみたいで、でもまだそんな痛みはなくて」

「そうなの、成瀬にも連絡したから明日には来るんじゃないかしら」

「そうですか、ありがとうございます。でも、まだ大丈夫みたいですし」

「まあ、一度帰るけど産まれそうになったら連絡してね」

「あぁ、連絡するから、帰れ」

五月さんは渋々という感じで帰っていった。

夕飯を食べ、ベットに横になる。お腹には、ベルトを巻かれ赤ちゃんの状態を

みているみたいだった。そんなに痛みのない私は、そのままぐっすりと寝てし

まった。

「桐生さん、桐生さん起きてください」

「は、はい・・・」

目を覚ますと心配そうな奏さんと看護士さんの姿。「・・・・?」

「桐生さん、痛くはない?陣痛が来ていて、子宮口も開いてきてるので、

 これから移動しますね」

「は、はい!」
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