拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
思わず奏さんと目が合うと「は?」という表情

ちょっと、私の顔が赤くなったのはしょうがない

一時の家族3人の時間が終わりゆったりと過ごす、奏さんは明日まで休みを

とったらしく、一緒にいるからと言ってくれた。

そして、その夜が辛かった。

お腹の鈍い痛みとおっぱいの痛みが、私を襲った。

こんなに痛いのっていうくらいに、おっぱいが痛い。涙まで出てくる。

おっぱいを冷やしながら、痛みに耐えた。

次の日、「おっぱいあげてみましょうか」

恐る恐る蓮を抱き、おっぱいの所に口を持っていくと、パクっと咥えモゴモゴ

看護士さんが私のおっぱいをモミモミ、するとパクっとしていた口元に力が

入った気がした。

「上手いわね~、大丈夫そうですね。じゃあ、また後で来ますね」

蓮は上手く吸えているらしい。

私が母乳をあげているのを、奏さんがジッと見ていた。「ん?」

奏さんと目が合うと、フイッと逸らす。・・・?

「なんか、ムカつくな・・・」「・・・・?」

「小春の胸に吸い付くなんて・・・分かってるんだが・・・な」

「えッ!」奏さんはそう言うと窓の外を見た。

「奏さん、赤ちゃんのうちは、しょうがないですから・・・」

「あぁ、分かってる」

奏さんが可愛く見えてしまった。

< 48 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop