拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
それから、新居に皆で足をふみいれた。

辺りに漂う新築独特のいい香り、中は白を基調としていて明るい。

1Fには、図面にあったように広いリビングとキッチンが広がっていた。

そこに置いてあるソファーも奏さんの部屋にあった黒ではなく、クリーム色

で温かみがある。

2Fの寝室には、大きなベット、隣の子供部屋に蓮のベビーベットや玩具が置

いてあった。

3Fは、お母さんがいる間使ってもらうことにした。

有難いことにエレベーターがついているので、楽ちんだ。

新居のお披露目も終わり、早速蓮と寝室で一休みすることにした。

少し横になると蓮の鳴き声で目が覚めた。

お腹が空いたらしい、授乳をし、また横になるが、直ぐにまた泣き起こされる。

3,4時間毎に授乳をしオムツを替えと繰り返していると、思ったよりも疲れて

しまい寝てしまった。

「小春、小春起きろ」「・・はい・・・」

奏さんが晩御飯だと起こしにきてくれた。

ボーとしたまま、蓮を抱く奏さんの後について母屋に行った。

心配そうに奏さんが見ていたが、母親として頑張らないとと自分に喝を

いれた。


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