拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
第八章 因縁
奏side

やっと子供が生まれた。

出産は、痛がる小春に何もしてやれない自分が不甲斐なく思えてきて

辛かった。そうして生まれた“蓮”小春に名前を考えるように言われた

時からいろいろ悩み決めた名前。

蓮が生まれた瞬間は、何とも言えない感情がぶわっと湧き上がり、気が

付けば目から涙が溢れていた。

俺に、二人の愛の証となる子供を授けてくれた小春には本当に感謝しかない。

退院し、新居に引っ越した。完成した新居は、小春のイメージにぴったりの

家となった。ここで、家族が増えていくのだろう。


そんな幸せに浸っていた俺の元に、司から嫌な報告があがってきた。

「奏、岩波組と加藤組の動きが怪しい。今、調べているが気をつけてくれ」

「あぁ」

直ぐに親父にも報告する

「親父、岩波と加藤だ。」「やはり、来るか・・・」

「今調べているが、どうする」

「加藤にあれを送れ」「了解」

司に指示を出す。さあ、加藤はどう動くかな・・・・。
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