拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
そうして作ってくれた花束は、爽やかなグリーンに優しい色合いのピンク

のバラが使われたセンスの良いものだった。

「素敵!凄く気に入りました!あの、お名前聞いてもいいですか?」

「あ、立花 凛(タチバナリン)です。」

「凛さん、ありがとうございます。また、来ますね!」

「はい、お待ちしていますね」

そう言って凛さんは、人懐っこそうな笑顔を向け私達を見送った。

「お兄ちゃん、あの人なの?」

「あぁ・・・」

お兄ちゃんの切なそうな顔・・・

でも、さっきの様子からすると凛さんもお兄ちゃんのこと・・・・。

これは、奏さんに相談しよう。

私は思いついた計画をどうすれば上手くいくか考えていた。

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