命に変えても守りたいもの
海斗は私の手を握って離そうとしない。

「海斗。ごめんね。迷惑かけて、
わがまま言って、困らせて、
それでも、励ましてくれて
力になってくれて、本当にありがとう。」

もう、泣きそうだ…

「ありがとう。」

私は、海斗の手を離し、

「行って!!!」

と、叫んだ。
< 113 / 139 >

この作品をシェア

pagetop