命に変えても守りたいもの
「もう、起きない。
死んだ…」


そう言うと、泣き出した。

「おい!なんで、起きないんだよ!?
何とかしろよ!」

女の背中を擦りながら、俺に叫ぶ男は
陸と言ったか。


「何とかしろよ…?
ふざけるな!!
お前は自分で何も出来ない癖に人に
頼ろうとするな!
愛未にもそう言ってたよな…?
愛未がその時どれだけ、どれだけ、
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