命に変えても守りたいもの
辛かったかお前に分かるのか!?
巫女や俺みたいな自分にはない
力を持ってる奴に頼ろうとするな!
俺たちはそんな物じゃねぇんだよ!
人間の命を簡単には取り戻せない…
愛未には、お祖母様にも、母様にも
無かった、人を蘇らせる力があった。
自分の命と引き換えにして、
お前達に生きていて欲しくて、
その道を選んだんだ!!」


皆は、泣いていた。

声を上げて泣いているものもいた。

陸という男は悔しそうに唇を噛み締めていた。
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