命に変えても守りたいもの
「その、記憶は取り戻せるの…?」

やっと、発した言葉がこれだった。

「ああ。」

すると、男の子は、着物の懐から
光る鍵の様なものを取り出した。

「これが、お前の記憶を封じている
扉の鍵のだ。
椿様はもしもの事があればと
俺にこの鍵を託した。」

鍵…

私は、これで、思い出せるの…?
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