命に変えても守りたいもの
「愛未、思い出す必要なんかない。
いいじゃないか、普通に生きて。」

陸が言う。

「そうだよ!愛未がやる必要なんか
ない。」

美香も言う。

でも、私は…


「ありがとう。二人共…
でもね、私は自分の運命を受け入れた
い。どんな、形でも思い出したい。
たとえ、それが、巫女になる事であっ
ても…」

たしかに、怖いかもしれない…
でも、私の大切な記憶を捨てたくない。
お母さんと過ごした大切な日々を
思い出したい。
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