命に変えても守りたいもの
それが、私の娘、椿だった。」

悲しげな瞳を揺らして話すおばあちゃん

「椿は全てを背負って戦った。
私は椿に辛い思いをさせた。
私がもう少し強ければな…」

笑ってはいたけれど
それは、すごく悲しそうで悔しそうで
どうにもやり切れない顔をしていた。


「あやめ様、あやめ様はしっかりと
戦ってくださいました。
椿様に協力し、皆を不安から
助け出して下さいました、
ですから、そのような事は
仰らないで下さい。」
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