命に変えても守りたいもの
手に汗が滲む

死…

その言葉が初めて身近に感じられた。

「じゃあ、私も…」

死ぬの?

続きの言葉は声にならなかった。

「だから、特訓をするのじゃ。
呪印を解放しなくても、妖狐を
倒せる様にお前にはさらに強くなって
貰う。」

やるしかないんだと自分に言い聞かせた。
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