命に変えても守りたいもの
「あやめ様!」

「海斗!愛未は!?」


俺は、愛未を抱えて家の中に入った。

「どうにか、連れ戻せましたが、
意識がありません。
それに、俺が行った時にはもう、
巫女の力を半分以上は
吸い取られていました。」

「そうか。それならば、妖狐になるのも
時間の問題という訳か。」

あやめ様は悲しそうに言う。
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