命に変えても守りたいもの
「私の、残された巫女の力をこの子に
やる。それしかない…」

「でも、それでは!!」

それじゃ、あやめ様は…

「そうじゃの、私はもう老いぼれ。
巫女の力を人に与えれば確実に死ぬ。」

そんなの…

「じゃがの、私にはこの世界を救う事は
出来ない。救えるのはこの子だけなの
じゃよ。」

微笑んであやめ様は言った。
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