拝啓 久しぶりに会ったあなたへ
だけどね


私はあなたが私に気付いて声を掛けてくれるのを望んでいたんだと思う。


自分は声かけてないくせによく言うよね。


今思えば馬鹿じゃないの、って思うけど


その時、私はあなたを追い越して


少し、振り返った。


「阿良山?」という声を期待して。


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