仁瀬くんは壊れてる
その、一回きりで。
もしかして。
もしかして――……
「スケジュール確認って。なんの?」
「えっ」
「バイトではないよね」
「あ……」
「もしかして。アレの?」
玲二くんの方をチラッと見たら携帯をいじっていた。あんまり使ってるところ見たことないから新鮮だ。
「うん。沙羅は毎月きっちり来る?」
「くるけど。花、こないの?」
「周期、バラバラなんだよね。予測できないというか」
「昔から?」
「そう。昔から……っていっても、始まって二年たつかなってくらいなんだけど」
生理が来るのが人より遅かった。……と思う。
「二ヶ月に一度だったり。一週間のときもあれば四日くらいで終わったり」
「そっかー。うち、小四のときにきた。最初はそんなこともあったかな。安定するまで個人差あるみたいだし。あんまり心配しすぎるのも逆にストレスになっちゃうかもだけど。一度、病院に行ってみるのもいいと思うよ。なんならついてってあげるし」
「……ありがとう」
「それこそ仁瀬くんに相談したら?」
――――!
「え、なんで。巧くん……?」
沙羅、気づいた?
勘が鋭いから……
「お父さん医者だよね。産婦人科の先生、紹介してくれるんじゃないの」
「さ、産婦人科?」
「生理不順のこと相談するなら。産婦人科でしょ」
「……そうなんだ」
もしかして。
もしかして――……
「スケジュール確認って。なんの?」
「えっ」
「バイトではないよね」
「あ……」
「もしかして。アレの?」
玲二くんの方をチラッと見たら携帯をいじっていた。あんまり使ってるところ見たことないから新鮮だ。
「うん。沙羅は毎月きっちり来る?」
「くるけど。花、こないの?」
「周期、バラバラなんだよね。予測できないというか」
「昔から?」
「そう。昔から……っていっても、始まって二年たつかなってくらいなんだけど」
生理が来るのが人より遅かった。……と思う。
「二ヶ月に一度だったり。一週間のときもあれば四日くらいで終わったり」
「そっかー。うち、小四のときにきた。最初はそんなこともあったかな。安定するまで個人差あるみたいだし。あんまり心配しすぎるのも逆にストレスになっちゃうかもだけど。一度、病院に行ってみるのもいいと思うよ。なんならついてってあげるし」
「……ありがとう」
「それこそ仁瀬くんに相談したら?」
――――!
「え、なんで。巧くん……?」
沙羅、気づいた?
勘が鋭いから……
「お父さん医者だよね。産婦人科の先生、紹介してくれるんじゃないの」
「さ、産婦人科?」
「生理不順のこと相談するなら。産婦人科でしょ」
「……そうなんだ」