仁瀬くんは壊れてる
使い終わった検査薬を持ち、トイレから出る。
「お待たせ」
「……どうだった?」
「…………」
「花?」
カラダから力が抜け、倒れそうになったところを沙羅に支えられる。
「もしかして」
「陰性だった」
「!」
「……できて。なかった」
一人で悩んでいたら、こんなにはやく行動にうつすことなんてできなかった。
「そっか。正しく使えば精度は高いけど、念の為、病院にも行っておきな」
「うん」
「ホルモンのバランスが崩れてるのかな。なにはともあれ。ゆっくり休んで」
そういって、抱きしめられたとき。
改めて沙羅に感謝の気持ちでいっぱいになる。
「……いないんだね。赤ちゃん」
“ひょっとするとお腹に巧くんの赤ちゃんが”と思うと。嬉しくなった。
だけど、いなかった。
「そんな気はしてたけど」
「え?」
「だって、胸の張りも。つわりも。頭痛も、なかったんでしょ?」
「うん」
「人によるらしいけど、そのうち一つも当てはまらないから。不順なのかなって」
「そう……だよね」
「しかし。花」
「?」
「いつの間に仁瀬くんと大人のカイダンのぼったのかな〜?」
…………!!
「聞いてないんだけど。花の初体験の話」
「した方がよかった?」
「当然」
「……っ」
思い出すと、今でもカラダが火照りそうなくらい。
「……なんか。すごかった。です」
「曖昧すぎか」
リビングに向かうと、お姉さんとお子さん二人がいた。
「いいところにきた、JK諸君!」
…………?
「ちょっと遊んでやってくれない?」
「買い物? うち、行ってくるけど」
「いいのいいの。気分転換になるから」
「花、時間イケる?」
「うん、大丈夫」
「頼んだJK」
「お待たせ」
「……どうだった?」
「…………」
「花?」
カラダから力が抜け、倒れそうになったところを沙羅に支えられる。
「もしかして」
「陰性だった」
「!」
「……できて。なかった」
一人で悩んでいたら、こんなにはやく行動にうつすことなんてできなかった。
「そっか。正しく使えば精度は高いけど、念の為、病院にも行っておきな」
「うん」
「ホルモンのバランスが崩れてるのかな。なにはともあれ。ゆっくり休んで」
そういって、抱きしめられたとき。
改めて沙羅に感謝の気持ちでいっぱいになる。
「……いないんだね。赤ちゃん」
“ひょっとするとお腹に巧くんの赤ちゃんが”と思うと。嬉しくなった。
だけど、いなかった。
「そんな気はしてたけど」
「え?」
「だって、胸の張りも。つわりも。頭痛も、なかったんでしょ?」
「うん」
「人によるらしいけど、そのうち一つも当てはまらないから。不順なのかなって」
「そう……だよね」
「しかし。花」
「?」
「いつの間に仁瀬くんと大人のカイダンのぼったのかな〜?」
…………!!
「聞いてないんだけど。花の初体験の話」
「した方がよかった?」
「当然」
「……っ」
思い出すと、今でもカラダが火照りそうなくらい。
「……なんか。すごかった。です」
「曖昧すぎか」
リビングに向かうと、お姉さんとお子さん二人がいた。
「いいところにきた、JK諸君!」
…………?
「ちょっと遊んでやってくれない?」
「買い物? うち、行ってくるけど」
「いいのいいの。気分転換になるから」
「花、時間イケる?」
「うん、大丈夫」
「頼んだJK」