vrafara




「ほら、女の子どもー?
あんま離れないようになー?」






…ほんとなら
隣を歩きたい

でも
浴衣の上からでもわかるほどに
心臓はドキンドキンと音を立ててて。

みんなとじゃれるように笑う姿を
斜め後ろから盗み見るのが精一杯で。


時々、ついてきてるか
確かめるように振り返る笑顔に
顔を上げられなくて
なかなか足は進まなかった。





















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