vrafara







光さす朝の登校時刻。

今日は晴天。
昨日までのぐずついた空模様は一変して
空に雲ひとつないいい天気。


キャッキャと楽しげに響く笑い声
通学路を走る小学生の可愛らしい駆けていく足音。

小鳥のさえずりに
青葉揺れる涼しい風。



今日も一日
いい天気で気持ちよく過ごせそう











…そう思えたのは
家の玄関を開けた
ほんの数秒のみ。




ドアノブをひねるまで
笑顔だったあたし。




今日は4時間授業だし

まともな授業は2科目しかなく
あとはホームルームのみだし


みんな誘ってカラオケ行けるし
見たいドラマも今日だし


でっかいいいことがあるわけじゃないけど
少しだけラッキー




…なんて
思ってたんだけども。




でも
扉をくぐった一瞬で
今のあたしの眉間には
崖よりも深いだろうシワ。





その原因は…
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