モンスターハンタールチフェル
それに前々から旅に出ようと思っていたので、帰ったら母さんに相談してみようと思った。
アレックは立ち上がり、右手の甲の傷を見て決心し、我が家へと向かって歩き出す。
「母さん、ただいま……」
恐る恐る、扉を開けて家の中を覗き込むように入っていくと、そこに母さんの姿は無かった。
「母さん?
どこ?」
辺りを見渡すが、椅子が倒れているのを見ると、さっき家を飛び出した時とあまり変わった様子は無い。
「アレック!?」
すると突然、自分の名前を呼ぶ声に驚いて飛び上がり、その声の方へと目を向けると、奥の部屋から槍の矛先のような形をした、アレックの身長程もあろう大剣を大事そうに抱えた母親の姿があった。
「母さんさっきはごめん、急に飛び出したりなんかしちゃって……
俺、決めたんだ。
両親を見つける旅に出るって、だから……」
「分かってるわ、これを持って行きなさい。
夫が亡くなる前まで愛用していた物よ。
旅のお守りとしてアレックに持っていてほしいの」
そして受け取った大剣、通称〝カブレライトソード〟は、大きさだけあってかなりの重量だった。
アレックは立ち上がり、右手の甲の傷を見て決心し、我が家へと向かって歩き出す。
「母さん、ただいま……」
恐る恐る、扉を開けて家の中を覗き込むように入っていくと、そこに母さんの姿は無かった。
「母さん?
どこ?」
辺りを見渡すが、椅子が倒れているのを見ると、さっき家を飛び出した時とあまり変わった様子は無い。
「アレック!?」
すると突然、自分の名前を呼ぶ声に驚いて飛び上がり、その声の方へと目を向けると、奥の部屋から槍の矛先のような形をした、アレックの身長程もあろう大剣を大事そうに抱えた母親の姿があった。
「母さんさっきはごめん、急に飛び出したりなんかしちゃって……
俺、決めたんだ。
両親を見つける旅に出るって、だから……」
「分かってるわ、これを持って行きなさい。
夫が亡くなる前まで愛用していた物よ。
旅のお守りとしてアレックに持っていてほしいの」
そして受け取った大剣、通称〝カブレライトソード〟は、大きさだけあってかなりの重量だった。