モンスターハンタールチフェル
 もしそうならば、二人にもその素質が備わっているかもしれない。

「あたしの親はすごかったんだ……

 なんかそれが分かっただけでもすっきりした」

 ルチナが感じたそれは、アレックにはものすごく分かっていた。



 確かに心にかかっていた意味分からない靄がきれいさっぱり無くなった時の爽快さは、今まで引きずってきた何かが無くなって身軽になった気分だ。



(本当に俺たちは知らない事が多すぎる)

「はあぁ~、僕なんか疲れた……」

 レインは大きく口を開けてあくびをしてから目をこする。



 外を見るとすっかり日が暮れて、夜に移り変わっていた。

「うぅ~、なんか久しぶりに人と話ししたら腹が減ったわ。
 ねぇみんなで夕食でも食べに行かない?」
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