モンスターハンタールチフェル
 そして出てきたのがこの前と比べて二倍には増えただろうくらいの数の依頼書だ。



 村長が言うに、レインの広めたすごいハンターっていう噂を聞きつけて村の人たちがここぞとばかりに依頼を申し込んできたそうだ。



(こ、こんなにか……?)

「ふ~ん、さすがはあたしの相棒ね!
 まぁこん位はあたし1人でも十分だけど……」

(いつから相棒になったんだよ)



「とりあえず依頼を確認するか」

 そして紙を受け取り、一通り見てからこれだと思ったものを選んでみた。

「あたしはこれ〝密林の大怪鳥〟イャンクックなら腕試しには丁度いいくらいね」

 〝イャンクック〟は飛竜のような形をしているが、それを否定するかのように首から上にかけて、巨大なクチバシに大きな耳が特徴的な桃色のモンスターである。

 そのことから飛竜種よりも鳥竜種と言った方が正しいと言える。

 それほど強いとも言えないが、一応飛竜には変わりない。

 油断していると痛い目を見てしまうことだろう。



 イャンクックはとても耳がよくどんなにかすかな音も見逃さず、すぐ気づかれてしまう事が多い。

 しかし逆に大きな音には弱く、混乱してしまう事もしばしば……
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