モンスターハンタールチフェル
「ところでさ、あんたはハンターになる気は無いのかい?
 中には単身ハンターになって各地を旅しながら採取した道具を売ってる奴もいるよ?」

 シックルはなぜか突然レインをハンターにするようなことを言い出したのだ。

 それを聞いて、なぜかレインは深刻に考えている。



 たぶんアレックやルチナのがんばる姿を見て、レインの中にもハンター魂が芽生えてきたということなのだろうか?



 しかし、モンスターが〝大〟が付くほど苦手なレインに対してそれは有り得るのだろうか?

 どちらにしてもそれはレインが決める事だ。

 いつまでも母親に甘えていられない事はレインであっても十分理解している。



 そう、レインの夢は誰にでも信用され、頼りになる大商人になる事だ。

 それがどんなに難しいかレイン自身がよく知っているわけだ。



「でも、僕なんかがハンターになれる訳……」
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