ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ
　シックルはそう説明した。



　なぜそんな事を知っているかと言うと、それは昨日の夜にさかのぼる……





　レインを寝付かしたレインママは部屋を出た時に、ばったり出くわしたシックルにレインを旅に出させたいという事情を聞かせると、シックルは人が変わったように〝任せな！〟といってそれから二人は密かに事を実行していたのだ。



　そして今に至る。



「ママがハンター……？」

　レインはポカンと口を開けたままそう呟いた。



　なるほど、これなら納得できる。

　どうりでレインの家がお金持ちな訳だ、ハンターなら一獲千金も夢じゃない。

　今旅に出ていない父親もまた、ハンターなのだろう。

　しかし、それを知らなかったレインもまた驚きだ。

「それにしてもどうして……？」



「あなたにもこんな友達ができたら、ハンターになってもらって、もっと世界を知ってもらいたかったの。
　この広い大地をどこまでも、一緒にいる仲間たちと共に歩んでほしかったのよ」

　レインママの本音というものをたった今ここで、レインは知らされることとなり、それを聞くレインの目は真剣であって、だんだんと涙があふれてきていた。
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表紙・目次

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